結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
本郷は三十二歳のときにオーシャンエアラインの最年少機長の記録を更新した人物であり、優成もその記録に並ぶ。現在は教官機長として勤務している。
パイロットの資格を取得、維持するためのさまざまな訓練や審査を行い、その際にシミュレーターや実機で指導を行うのが教官機長である。優成がコーパイ時代、彼が機長を務める航空機に何度か一緒に搭乗したことがあった。
計器の故障により墜落の危機に見舞われたときの冷静な判断と操縦は、コーパイとして搭乗した優成の記憶に今でも鮮明に残っている。
そのときに妻の美羽と乗客への愛に溢れたアナウンスは動画サイトにアップされ、テレビやネットニュースで持ちきりだった。
「そうだ、聞いたぞ? 結婚したんだってな」
「はい。一カ月くらい前に」
「おかしいな。俺、結婚式に招待されてないよな?」
顎に手を添え、本郷が訝しむ。目はいたずらっぽく笑っていた。
「すみません。結婚式は挙げてないんです」
「そうなのか。だけど津城が結婚とは意外だな」
「ですね。自分でも驚いてます」
「なんだそれ。女嫌いは克服したのか?」
本郷はふっと笑いながら問いかけてきた。
その噂が本郷の耳にまで入っていたとは驚きだ。
パイロットの資格を取得、維持するためのさまざまな訓練や審査を行い、その際にシミュレーターや実機で指導を行うのが教官機長である。優成がコーパイ時代、彼が機長を務める航空機に何度か一緒に搭乗したことがあった。
計器の故障により墜落の危機に見舞われたときの冷静な判断と操縦は、コーパイとして搭乗した優成の記憶に今でも鮮明に残っている。
そのときに妻の美羽と乗客への愛に溢れたアナウンスは動画サイトにアップされ、テレビやネットニュースで持ちきりだった。
「そうだ、聞いたぞ? 結婚したんだってな」
「はい。一カ月くらい前に」
「おかしいな。俺、結婚式に招待されてないよな?」
顎に手を添え、本郷が訝しむ。目はいたずらっぽく笑っていた。
「すみません。結婚式は挙げてないんです」
「そうなのか。だけど津城が結婚とは意外だな」
「ですね。自分でも驚いてます」
「なんだそれ。女嫌いは克服したのか?」
本郷はふっと笑いながら問いかけてきた。
その噂が本郷の耳にまで入っていたとは驚きだ。