結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
翌朝、優成が目覚めてダイニングへ行くと、史花がキッチンでコーヒーを淹れていた。
「おはよう」
「お、おはようございます」
史花が肩を少し弾ませて振り返る。まだ起きたばかりだろう、前髪についた寝ぐせを手でなおしながらはにかんだ。
「あの、昨夜もしかして私を……」
ベッドまで運んでくれたのかと問いたいのだろう。朝目覚めて驚いたに違いない。
「ああ。そこで眠り込んでいたから」
「すみませんでした!」
腰を九〇度に折り曲げる。長い髪がはらりと垂れた。
「重かったですよね」
頭を上げ、探るように優成を見る目に反省の色が滲む。