結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
翌朝、優成の運転する車に乗り、史花たちはドライブデートに出発した。
夫婦で初めての体験、ふたりの初めてのデート。そう考えるとワクワクする。
(今日をきっかけにして、また少し夫婦らしくなりたいな)
眩しいくらいに晴れ渡った空には太陽が我が物顔で輝く。今日も暑くなりそうだ。
フロントガラス越しに見上げ、史花は目を細めた。
街中の渋滞を抜け、車は高速道に乗り、快調に進んでいく。
「どこへ向かっているのか、そろそろ教えてください」
史花が尋ねると、ハンドルを握る優成の口角がわずかに上がった。
彼のアドバイスに従い、今日はカジュアルな服装にしてきた。初デートでTシャツは色気がないので、黒いスキニージーンズにベージュのバルーンスリーブのブラウス、足元は指示通りスニーカーである。
横顔に笑みを浮かべる優成も、ストレッチジーンズに白いボタンダウンシャツという爽やかコーデ。優成はなにを着ても憎いくらいに様になる。
「鍾乳洞」
「え? どこまで行くんですか?」