結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「本物の夫婦を目指すなら必要なアイテムだ。ほら、入ろう」


 優成は史花の手を強引に引き、ドアを開けた。ガラス越しでも目映かった店内は、直に見るとそれ以上だ。


「いらっしゃいませ」


 黒いスーツの店員が早速声をかけてきた。ジュエリーに負けない気品はCAにも通じるものがある。スカーフを巻けば、そのまま乗務員として飛行機に乗れそうだ。


「予約した津城です」


(……予約?)

 目を瞬かせて彼を見上げる。予約まで取っているとは知らなかった。


「津城様、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」


 店員が店内の一画にあるソファへ案内する。テーブルの上には小さなショーケースが置いてあり、いろいろなデザインの結婚指輪が飾られていた。
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