結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 バッグからスマートフォンを取り出そうとしてやめる。


「よろしかったら、おふたりのお写真をお撮りしましょうか」


 店員に言われ、優成を見る。


「一緒に撮ってもらいませんか?」


 小首を傾げて問いかけると、優成はふっと笑って頷いた。


「お願いします」


 優成は店員にスマートフォンを差し出しつつ、史花の隣の椅子に移動してきた。
 彼に肩を引き寄せられたため、つい体が強張る。密着した左半身が、急に熱を持った気がした。


「それではいきますね」


 カウントダウンでシャッターが押され、スマートフォンは優成の手元に戻った。


「では、どうぞごゆっくり」
< 223 / 294 >

この作品をシェア

pagetop