結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「おばあちゃん、どういうことだよ。ふたりでお茶するんじゃなかったのか?」


 どうやら喜乃は史花の話をしていなかったようだ。祖母とふたりだけと思っていたらしく、肩身が狭い。


「ごめんね、優成。正直に言ったら来てくれないと思ったから」
「わかってるなら、こういうことはやめてくれよ」
「そう拗ねないで」


 喜乃と孫の男性の間に不穏な空気が流れはじめる。史花は帰ったほうがいいみたいだ。


「すみません。私はこれで失礼しますので、どうかおふたりで……」


 もともと史花も気が乗らなかったのだし、ここで退散するのはなんでもない。
 ふたりが口論に発展しそうになったため、史花が慌てて頭を下げたそのとき。


「あれ? キミ……」


 男性がぽつりと呟く。
 その声につられて顔を上げ、彼を見た。

(えっ?)
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