結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 目が点になる。思いがけない人がそこにいた。


「横瀬さんだよね?」
「……はい」


 オーシャンエアラインのエリートパイロット、津城優成だったのだ。

(私を知ってるの……?)

 ディスパッチャーとパイロットとして仕事で関わりは持っているものの、地味で目立たない自分を彼が覚えていることに驚きを隠せない。


「もしかしてふたりは知り合いなの?」


 喜乃は口元に両手を添え、目を丸くする。


「同じ会社」
「まぁ! 史花さんもオーシャンエアラインにお勤めだったの? こんなことってあるかしら!」


 親しくしているとはいえ、喜乃とは仕事の話をしたことがなかった。孫の話題が出たのも先日が初めてで、オーシャンエアラインに繋がる話題はこれまで上がらなかったのだ。

 喜乃の驚く声に史花は頷き返す。
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