結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
史花がディスパッチャーになってから初めての緊急事態だった。
声まで震えるのをなんとか抑え、先方と通話する。
「……はい、そうですか! ありがとうございます!」
ようやく神戸空港への着陸許可が下り、周りに目と頷きで知らせる。電話を切り、急いで350便に交信する。
「津城です。神戸空港へ決まりました。すぐに向かってください」
『OCL350、了解。この後、当機はプロペラをフェザー状態にして航行します』
「どうかお気をつけて」
『乗員乗客全員、無傷で神戸空港に連れていく。キミの迅速な誘導に感謝するよ。明日、会うのを楽しみにしてる』
優成はそう言って通信を切った。
優成の最後の言葉が頭の中でリフレインする。一刻も早く会いたい想いを抑え、史花は気持ちを切り替えた。
史花の業務はまだ終わっていない。350便が神戸空港に着陸するまでのフライトチェックはもちろん、乗客をほかの交通手段に案内しなければならない。
神戸空港から関西国際空港への移動を手配し、目的地の空港へ送り届けるまでが史花の仕事である。
そうして350便が神戸空港に無事に着陸したときには、コントロールセンター内が拍手に包まれた。
声まで震えるのをなんとか抑え、先方と通話する。
「……はい、そうですか! ありがとうございます!」
ようやく神戸空港への着陸許可が下り、周りに目と頷きで知らせる。電話を切り、急いで350便に交信する。
「津城です。神戸空港へ決まりました。すぐに向かってください」
『OCL350、了解。この後、当機はプロペラをフェザー状態にして航行します』
「どうかお気をつけて」
『乗員乗客全員、無傷で神戸空港に連れていく。キミの迅速な誘導に感謝するよ。明日、会うのを楽しみにしてる』
優成はそう言って通信を切った。
優成の最後の言葉が頭の中でリフレインする。一刻も早く会いたい想いを抑え、史花は気持ちを切り替えた。
史花の業務はまだ終わっていない。350便が神戸空港に着陸するまでのフライトチェックはもちろん、乗客をほかの交通手段に案内しなければならない。
神戸空港から関西国際空港への移動を手配し、目的地の空港へ送り届けるまでが史花の仕事である。
そうして350便が神戸空港に無事に着陸したときには、コントロールセンター内が拍手に包まれた。