結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「この人が、史花のお父さん……?」


 信じられないといった様子で呟く優成に頷いて返す。


「それじゃ俺は子どもの頃、史花のお父さんに会っていたのか……?」
「そうみたい、ですね」


 史花もまだ信じられない。でも現にここに、優成と父が写っている写真がある。


「俺がパイロットを目指したのは、このときの出会いがあったからなんだ」
「父の飛行機に乗ったのがきっかけ?」


 優成のその後の人生を大きく左右する出会いが、史花の父親とのものだったと聞き、鼓動が大きく弾む。


「悪天候をものともせず航空機を操るカッコよさに感動して」


 札幌を目指して父の飛行機に乗らなかったら、優成はパイロットになっていなかったのかもしれない。遠い昔に優成と史花、ふたりの繋がりを見つけ胸が熱くなる。
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