結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「私に彼氏ができないのは、この生活とは関係ないの。私、こんなだからなかなかね」
「なに言ってるの。史花はとっても素敵な女性よ? お母さんは自信を持って推薦できる」
「それは親の欲目」


 琴子は胸を張って強く頷くが、史花は笑って否定した。


「でもありがと。それと、心配かけてごめんね」


 史花にまったく浮いた話がないばかりに、母に余計な心配をかけているのは事実。反省だ。


「冷めちゃうから食べよう、お母さん」
「そうね。春野菜のカレー、おいしそう」


 琴子は気を取りなおしたかのように、うれしそうにスプーンを持った。
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