結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
繁忙期のゴールデンウィークが過ぎ、比較的穏やかなコントロールセンターに出勤する。
「おはようございます」
日勤の二日目だが、昨日の史花とは少しだけ違う。
挨拶をしながらデスクに向かう途中、ふたりの同僚に引き留められた。
「ちょっとちょっと、横瀬さん!」
「はい、おはようございます」
「おはようなんて言ってる場合じゃないのよ」
ひとりは史花の腕を掴んで揺らし、もうひとりはこれ以上ないほどに目を丸くしている。白目はわずかに血走っていた。
「なにかトラブルですか?」
引継ぎを待てないほどの有事なのか。だとしたら大変だと、史花に緊張が走る。
「トラブルっていうか一大事!」
「どういった一大事でしょうか」
自宅で朝の天気予報を見た限りでは、フライトに影響を及ぼすような悪天候は見当たらなかったが。