結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
それなら史花がいつまでもうじうじ悩むのは、かえって優成の負担になるだけだ。


「わかりました。では、今後気にしないようにします」


 史花は、ようやく心がすっきり晴れた気がした。


「それと……」


 史花にはもうひとつ気になることがある。


「夫婦になったので、呼び方を変えたほうがいいのかなと思ったんですが、どうですか?」
「呼び方?」
「はい。名字で呼ぶのは変かなと」


 史花も津城姓になったので、彼を名字で呼ぶのは不自然に思えた。


「たしかにそうだな」


 一瞬考えるように宙に視線を泳がせてから、優成が同調しつつ続ける。


「となると下の名前か」
「津城さんがそれでもよろしければ」
< 67 / 294 >

この作品をシェア

pagetop