愛亀に溺愛されてます!?
5話
今日は待ちに待った修学旅行。
朝いつもより早く起きると、荷物の最終確認をした。
あっという間に時間になり、朝ごはんを食べて荷物を持って家を出た。
学校に着くと、教室は修学旅行の話題で持ちきりだった。
先生の合図が出、私は列に並んだ。
となりにはカメ太郎。
外へ出ると、大型バスがきていた。
前からすぐの席にカメ太郎と座った。
荷物を床に置き、私はカメ太郎に声をかけた。
「楽しみだね。」
「そーだね。」
カメ太郎がニコニコとして言った。
バスが発車し、私は窓を見た。
視線を前に戻すと、モニターがあり、映画がやっていた。
カメ太郎はそれをじっと見つめていた。
よかった、大人しくしてくれそう…と思っていた矢先。
手を握られていた。
「え?」
私が驚いていると、カメ太郎はこちらを振り向いてニヤッと笑っていた。
いや、ニヤッじゃないですけど……!?
て
手をつないだまま、カメ太郎はモニターに視線を移した。
私が手をゆっくりと離そうとすると、またぎゅっと握られた。
はあ…とため息をつく。
諦めて私は再び窓を見やった。
もう学校は見えなかった。
でもまだ近所だった。
しばらく揺らされていると、眠気に襲われた。
気がつくと、もう外の景色が変わっていた。
お昼の時間になり、みんながお弁当を出しはじめた。
私もリュックから取りだした。
「いただきます。」
みんなでそう言ってから、私はまず玉子焼きに手をつけた。
「それ、ちょうだい?」
カメ太郎が言う。
「はい。」
お箸に玉子焼きを挟むと、カメ太郎の目の前に差しだした。
「ちがうよ。食べさせて?」
カメ太郎がニヤニヤと笑いながら言う。
「はあ…?」
いや、でも文化祭の時もやったし。
カメ太郎の口に入れると、カメ太郎は喜んでいた。
鼓動が速く波打っている。
他の具にも手をつけた。
カメ太郎のも食べたいと言うと、カメ太郎が食べさせてくれた。
なんだか恥ずかしかったが。
おなかがいっぱいになると、再びバスが動きだした。
また眠気に襲われ、私は目を閉じた。
再びバスが止まったのは、トイレ休憩のためだった。
私が降りると、カメ太郎も降りた。
トイレから戻ってくると、もうカメ太郎が戻ってきていた。
スヤスヤと寝ている。
その姿のカメ太郎が一瞬かわいいと思ってしまった。
まあ、元がかわいいから当たり前なんだけど…と思いつつ、人間バージョンに対してはちがう気がした。
もう一度眠りにつく。
肩を揺らされて、私は目を覚ました。
「着いたよ。」
となりでカメ太郎が言う。
窓を見ると、たしかにちがう景色だった。
私はワクワクした。
先にカメ太郎が降り、次に私が降りた。
バスから降りると、外の空気がちがって思えた。
見慣れない景色に気を取られながら、みんなに着いていった。
しばらくすると、写真撮影場所に着いた。
みんなで階段の前に並び、カメラの方を見る。
写真撮影がおわると、班行動になった。
私はリュックからしおりを出した。
リーダーである明菜ちゃんがまず大仏に行こうと言った。
さすがは観光地、人が多かった。
カメ太郎とははぐれないように手をつないでいた。
撮影場所からすこし距離があった。
まずは特別な電車に乗り、そこからまた歩いた。
ようやくの思いで着くと、切符を渡して中に入った。
ちょっとすると、本命が見えてきた。
大仏だ。
思ったよりも大きくて、私は目を見張った。
「すごい…大っきい…」
私は初めて大仏を見た。カメ太郎も感激しているようだった。
朝いつもより早く起きると、荷物の最終確認をした。
あっという間に時間になり、朝ごはんを食べて荷物を持って家を出た。
学校に着くと、教室は修学旅行の話題で持ちきりだった。
先生の合図が出、私は列に並んだ。
となりにはカメ太郎。
外へ出ると、大型バスがきていた。
前からすぐの席にカメ太郎と座った。
荷物を床に置き、私はカメ太郎に声をかけた。
「楽しみだね。」
「そーだね。」
カメ太郎がニコニコとして言った。
バスが発車し、私は窓を見た。
視線を前に戻すと、モニターがあり、映画がやっていた。
カメ太郎はそれをじっと見つめていた。
よかった、大人しくしてくれそう…と思っていた矢先。
手を握られていた。
「え?」
私が驚いていると、カメ太郎はこちらを振り向いてニヤッと笑っていた。
いや、ニヤッじゃないですけど……!?
て
手をつないだまま、カメ太郎はモニターに視線を移した。
私が手をゆっくりと離そうとすると、またぎゅっと握られた。
はあ…とため息をつく。
諦めて私は再び窓を見やった。
もう学校は見えなかった。
でもまだ近所だった。
しばらく揺らされていると、眠気に襲われた。
気がつくと、もう外の景色が変わっていた。
お昼の時間になり、みんながお弁当を出しはじめた。
私もリュックから取りだした。
「いただきます。」
みんなでそう言ってから、私はまず玉子焼きに手をつけた。
「それ、ちょうだい?」
カメ太郎が言う。
「はい。」
お箸に玉子焼きを挟むと、カメ太郎の目の前に差しだした。
「ちがうよ。食べさせて?」
カメ太郎がニヤニヤと笑いながら言う。
「はあ…?」
いや、でも文化祭の時もやったし。
カメ太郎の口に入れると、カメ太郎は喜んでいた。
鼓動が速く波打っている。
他の具にも手をつけた。
カメ太郎のも食べたいと言うと、カメ太郎が食べさせてくれた。
なんだか恥ずかしかったが。
おなかがいっぱいになると、再びバスが動きだした。
また眠気に襲われ、私は目を閉じた。
再びバスが止まったのは、トイレ休憩のためだった。
私が降りると、カメ太郎も降りた。
トイレから戻ってくると、もうカメ太郎が戻ってきていた。
スヤスヤと寝ている。
その姿のカメ太郎が一瞬かわいいと思ってしまった。
まあ、元がかわいいから当たり前なんだけど…と思いつつ、人間バージョンに対してはちがう気がした。
もう一度眠りにつく。
肩を揺らされて、私は目を覚ました。
「着いたよ。」
となりでカメ太郎が言う。
窓を見ると、たしかにちがう景色だった。
私はワクワクした。
先にカメ太郎が降り、次に私が降りた。
バスから降りると、外の空気がちがって思えた。
見慣れない景色に気を取られながら、みんなに着いていった。
しばらくすると、写真撮影場所に着いた。
みんなで階段の前に並び、カメラの方を見る。
写真撮影がおわると、班行動になった。
私はリュックからしおりを出した。
リーダーである明菜ちゃんがまず大仏に行こうと言った。
さすがは観光地、人が多かった。
カメ太郎とははぐれないように手をつないでいた。
撮影場所からすこし距離があった。
まずは特別な電車に乗り、そこからまた歩いた。
ようやくの思いで着くと、切符を渡して中に入った。
ちょっとすると、本命が見えてきた。
大仏だ。
思ったよりも大きくて、私は目を見張った。
「すごい…大っきい…」
私は初めて大仏を見た。カメ太郎も感激しているようだった。


