ソレが出て来る話を聞かないでください

仕事を再開して２時間後。
ようやく山場を抜けた作者は一息つくためにリビングへ下りて、コタツに入りながらユーチューブを見ようとしていました。

そこでふと、ダイレクトメールのことを思い出したんです。
気になって確認してみると、小野彩音さんからのメッセージが増えていました。

【私のことを調べてくれましたか？】

【私が中学生だということを信じてもらえたでしょうか？】

【どうしても先生の力を借りたいんです】

【どうして返事してくれないんですか？】

【人が●ぬかもしれないんですよ！？】

【……いや、実はもう何人か●んでいるんです。お願いします、助けてください】

切羽詰まった連投文。
さすがに背筋が寒くなりました。

これは関わるべきじゃない。
こんなに執拗に連絡してくるなんて絶対におかしい。

だけど最後に投稿された文章をみると、ほおっておくことができなくなってしまったんです。

【実はもう何人か●んでいるんです】

SNSのダイレクトメールなので文字がふせられていましたけれど、この●に入る文字は明らかに”死”ですよね？

すでに人が死んでいるとはどういうことなのか？
なぜ作者に連絡を取ってきたのか？
作者にできることはなんなのか？

普段から持ち合わせている好奇心がうずき始めました。