あなたが運命の番ですか?
 アタシは橘先輩の両脚を抱えて、先輩の蕾にアタシのモノをあてがう。
「んっ……」
 アタシはゆっくりとナカへ押し込む。
「んんっ……」
 橘先輩は見悶えながら、両手でシーツをグッと掴む。
 奥へ進むたびに、先輩のナカはアタシのモノに吸い付いてくる。

「あっ……、せんぱ……」
 アタシは橘先輩の上に倒れ込み、包み込むように先輩を抱きしめる。すると、アタシの鼻先が先輩の首筋に触れた。先輩の首筋からは、あの甘いフェロモンの香りが微かに漂っている。
 アタシの大好きな橘先輩の匂い――。
 アタシは右手を、橘先輩のシーツを掴んでいる左の拳の上に重ねる。すると、先輩はそれに応えるようにシーツを離し、アタシはすかさず先輩の指に自分の指を絡めた。
 ダメだ。我慢できない。

「もう、動きますね……」
 アタシは橘先輩の返事を聞かずに、腰を動かし始めた。
「あっ……、んんッ」
 アタシが腰を打ち付けるたびに、耳元で橘先輩の甘い声が響き、それが脳内で反響する。可愛くて、いやらしい先輩の声。アタシはたぶん、この声を聞くだけで達することができるだろう。
 もっと先輩の色んな声が聞きたい。色んな反応が見たい。

「せんぱい……」
 アタシは腰の動きを緩めてから、橘先輩の耳元で囁く。すると、先輩は分かりやすくビクッと身体を震わせた。
 
「好きです……」
「――っ!!?」
 アタシが耳元で囁くと、橘先輩は息を呑んだ。
 
「大好きです、先輩……」
「や、だ……、それ、やめ――」
 アタシは思いっきり奥を突いた。すると、橘先輩は身体を大きくしならせ、ナカをきつく締めた。

「なんで、……っ、ですか?……すきって、言いまくるって、……っ、アタシ、いいましたよね?」
 アタシは腰を打ち付けながら、橘先輩の耳元で囁き続ける。
「や……、それ、はずかし……」
 アタシが奥を突くたびに、「好き」と言うたびに、橘先輩は身体をビクつかせながら軽く達する。
 
「いっぱい、イッちゃうって、ことは……、うれしいん、ですよね……?」
「あ、ぁッ……、ちが――」
 アタシは上体を起こし、無理やり唇を重ね合わせて、橘先輩の口を塞いだ。
 
「んぅ……」
 アタシは橘先輩の喘ぎ声が漏れないように、しっかりと全て飲み込もうとする。
 熱い、先輩の舌も、肌も、ナカも――。熱くて溶けてしまいそうだ。
 橘先輩が何度もぎゅうぎゅうと締め付けるせいで、アタシはもう限界を迎えそうだ。

「――はっ、せんぱい」
 アタシは唇を離し、橘先輩の身体を強く抱きしめて、激しく腰を打ち付ける。
「あ、ぅ……、ほし、みや、さ……」
 橘先輩は繋いでいない右手をアタシの背中に回し、ギュッとしがみつく。
 
「ほし……、あぁ、ぅ……」
「せんぱい……、せんぱ……」
「ぅ……、すき、ぃ――」
「へっ?あッ――!?」
 
 橘先輩は「好き」と言いながら、身体を大きく仰け反らせて絶頂した。
 橘先輩は絶頂する瞬間、ナカを思いっきり締めた。その刺激と、橘先輩に「好き」と言われた衝撃によって、アタシも思わず果ててしまった。
「あ……、あぁ……」
 ドクドクと溢れる精液を全て飲み込んでほしくて、アタシは余韻に浸りながら橘先輩の奥へ性器を押し込み続ける。

「はぁ……、はぁ……」
 アタシは橘先輩の上に重なったまま、スゥッと力が抜けてグッタリとする。
 しばらくの間、頭がボーッとしたまま肩で息をしていた。
 
「せんぱい……」
 アタシは息を整えてから、ゆっくりと上体を起こし、橘先輩と見つめ合う。
「ほしみや、さん……」
 そして、アタシたちは互いに吸い込まれるように唇を重ねた。
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