あなたが運命の番ですか?
運命の分かれ道(軽度の性描写あり)
あの後、東部長と橘先輩は部室に戻ってからも一切口を利かず、少し険悪な空気のまま解散になってしまった。
私は昔から、人が怒られていたり、口論になっている姿を見るのが苦手だ。
あれから丸1週間、私は今日の部活が少し億劫に感じる。
先輩たち、仲直りできるといいんだけど……。
放課後、部室の前に行くと、丁度鍵を持った橘先輩と遭遇した。
「今日、部長休みだってさ」
橘先輩はぶっきらぼうにそう言うと、部室の鍵を開ける。
「そ、そうなんですか……」
私は先輩の言葉を聞いた瞬間、安堵と落胆が入り交じったような感情になった。
2人で部室に入り、私は意を決して「あの、先輩」と切り出す。
橘先輩は「ん?」と私のほうを振り返る。
「せ、先週は余計なことを言ってすみません……。私のせいで、部長と……」
声を震わせながら謝罪していると、橘先輩は「え?」と小首を傾げる。そして、5秒くらい間をおいてから、ハッとしたような顔をした。
「あぁ、あれね。別に謝る必要ないよ、部長とはあんな感じで軽い喧嘩はよくするし。先週のは本気で怒ってるって感じじゃないから、次に会ったら何事もなかったようにケロッとしてると思うし、大丈夫だよ。今日、部長が休みなのも、アレが原因だから」
橘先輩は優しい口調で話しながら、困ったように笑う。
その言葉を聞いて、私は少しホッとした。
そうか。東部長、ヒートが原因で休んでるのか。
私は昔から、人が怒られていたり、口論になっている姿を見るのが苦手だ。
あれから丸1週間、私は今日の部活が少し億劫に感じる。
先輩たち、仲直りできるといいんだけど……。
放課後、部室の前に行くと、丁度鍵を持った橘先輩と遭遇した。
「今日、部長休みだってさ」
橘先輩はぶっきらぼうにそう言うと、部室の鍵を開ける。
「そ、そうなんですか……」
私は先輩の言葉を聞いた瞬間、安堵と落胆が入り交じったような感情になった。
2人で部室に入り、私は意を決して「あの、先輩」と切り出す。
橘先輩は「ん?」と私のほうを振り返る。
「せ、先週は余計なことを言ってすみません……。私のせいで、部長と……」
声を震わせながら謝罪していると、橘先輩は「え?」と小首を傾げる。そして、5秒くらい間をおいてから、ハッとしたような顔をした。
「あぁ、あれね。別に謝る必要ないよ、部長とはあんな感じで軽い喧嘩はよくするし。先週のは本気で怒ってるって感じじゃないから、次に会ったら何事もなかったようにケロッとしてると思うし、大丈夫だよ。今日、部長が休みなのも、アレが原因だから」
橘先輩は優しい口調で話しながら、困ったように笑う。
その言葉を聞いて、私は少しホッとした。
そうか。東部長、ヒートが原因で休んでるのか。