あなたが運命の番ですか?
園芸部へようこそ
水曜日、私は部室棟の1階にある園芸部の部室を訪れた。
少し狭い部室の中には、体操服を着た2人の生徒がいた。
「部活見学?」
そう言って私のほうに駆け寄ってきたのは、私とほとんど同じ背格好で、セミロングヘアをハーフアップにした女子生徒だ。
「春川さん、だよね?川田先生から聞いてるよ。私、3年生で部長の東ゆかりです。よろしくね」
東先輩はおっとりとした口調でニコニコと挨拶してくれる。
そして、彼女の首には白のオメガチョーカーが付けられている。
「は、春川寿々です。よろしくお願いします」
目の前に、私と同じオメガ女子がいる。
オメガを街中で見かけたことはあるが、こうして会話をするのは初めてなので、私はドキドキしてしまう。
「で、あっちにいる男子が――」
東先輩はそう言って、パイプ椅子に座っているもう1人の部員を指差す。
そこにいたのは、黒いオメガチョーカーを付けた華奢で中性的な顔立ちの人物だった。
「2年生の橘千尋くん」
えっ、男子!?
私は初め、彼のことを女性だと勘違いしていた。
オメガの男性は、全国で20人前後しかいない希少な存在だ。まさか宝月学園にいるなんて……。私はオメガ男性を生で見るのが初めてなので、思わず面食らう。
「……よろしく」
橘先輩はそっぽを向いたまま、ぶっきらぼうに言う。
東先輩に比べて、私は少し不愛想な印象を受けた。
すると、東先輩は私に近寄ってきて、耳打ちを始める。
「ごめんねぇ、橘くん思春期だから、女の子と話すのがちょっと恥ずかしいみたいなの」
東先輩はクスクスと笑う。
「全部聞こえてますよ」
橘先輩はムスッとした表情を浮かべた。
少し狭い部室の中には、体操服を着た2人の生徒がいた。
「部活見学?」
そう言って私のほうに駆け寄ってきたのは、私とほとんど同じ背格好で、セミロングヘアをハーフアップにした女子生徒だ。
「春川さん、だよね?川田先生から聞いてるよ。私、3年生で部長の東ゆかりです。よろしくね」
東先輩はおっとりとした口調でニコニコと挨拶してくれる。
そして、彼女の首には白のオメガチョーカーが付けられている。
「は、春川寿々です。よろしくお願いします」
目の前に、私と同じオメガ女子がいる。
オメガを街中で見かけたことはあるが、こうして会話をするのは初めてなので、私はドキドキしてしまう。
「で、あっちにいる男子が――」
東先輩はそう言って、パイプ椅子に座っているもう1人の部員を指差す。
そこにいたのは、黒いオメガチョーカーを付けた華奢で中性的な顔立ちの人物だった。
「2年生の橘千尋くん」
えっ、男子!?
私は初め、彼のことを女性だと勘違いしていた。
オメガの男性は、全国で20人前後しかいない希少な存在だ。まさか宝月学園にいるなんて……。私はオメガ男性を生で見るのが初めてなので、思わず面食らう。
「……よろしく」
橘先輩はそっぽを向いたまま、ぶっきらぼうに言う。
東先輩に比べて、私は少し不愛想な印象を受けた。
すると、東先輩は私に近寄ってきて、耳打ちを始める。
「ごめんねぇ、橘くん思春期だから、女の子と話すのがちょっと恥ずかしいみたいなの」
東先輩はクスクスと笑う。
「全部聞こえてますよ」
橘先輩はムスッとした表情を浮かべた。