あなたが運命の番ですか?

気まぐれな彼☆

「あっ、そこ……」
「……ここ、イイんですか?」
 うつ伏せの橘先輩に覆い被さりながら、アタシは彼の耳元で囁く。

 あの後、アタシは隙を見て忘れ物を取り、電車に乗ってそのまま橘先輩の家へ向かった。
 少し気持ちが不安定だったせいなのか、アタシは橘先輩の顔を見るなり我を忘れて、玄関で彼の唇にむしゃぶりついた。
 そんなアタシを見て、橘先輩は「何か嫌なことあった?」と尋ねてきた。
 アタシが「まあ……」と曖昧に答えると、先輩は不敵な笑みを浮かべながら「僕が慰めてあげる」と返した。

「ちが……、そこ、だめ……」
 橘先輩は腰を逃がそうとするが、アタシは逃がすまいと上から押さえつける。
「嘘吐き……」
 橘先輩は奥にあるしこりの部分が1番弱いということを、アタシは知っている。

 何度も橘先輩と身体を重ねた結果、アタシは先輩の弱いところを知り尽くしてしまった。
 そして、橘先輩が本当は「マゾ」であることも知った。
 先輩はこうやって逃げられないように上から押さえつけられながら、奥を突かれるのが好きだ。
 イヤイヤ言って抵抗するフリをして、それでも止めてもらえずに無理やり行為を続けられると、先輩はナカを締め付けてくる。今だってそうだ。

 橘先輩がMであると知ると同時に、アタシは自身が結構Sであることも知った。
 こんなふうに嫌がるフリをしながら善がる先輩を見ていると、アタシは背中がゾクゾクする。

「だめ……。おか、しく、なる……」
「『今日は好きにして良い』って言ったの、先輩じゃないですか」
「あっ――!?」
 アタシが思いっきり奥を突くと、橘先輩はナカをぎゅうぎゅうと締め付けながらナカで達する。

「先輩、こっち向いて……」
 アタシがお願いすると、橘先輩は涎を垂らして蕩け切った顔をこちらに向ける。
「舌、出してください……」
 アタシは先輩の先輩の顎を掴んで、伸ばされた舌に自分の舌を絡ませる。
 舌を絡めませながら、アタシは何度も腰を振った。

「あっ、イく……」
 アタシは先輩と舌を絡めたまま、達した。
「んんっ!?」
 橘先輩もナカを痙攣させながら果てた。
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