涙の向こう側

そして、目を開けるとぼんやりと光が見えた。

わたし、死ねた?

しかし、次第にハッキリとしてくる視界に映ったのは蛍光灯の光だった。

ダメだった、、、失敗した、、、

独特な消毒のニオイに機械音。
わたしの口には酸素マスク。

病院だ、、、何でわたしを助けたの?

そう思っていると、わたしが目を覚ました事に気付いた看護士さんが「吹田さん、分かりますか?」と声を掛けに来た。

わたしは、看護士さんの言葉に小さく頷いた。

そして、わたしはそのまま精神科に入院になった。

家族のことを聞かれたが、わたしは「居ません。」と答えた。

そう、わたしに家族は居ない。
独りぼっちだ。

わたし、何で生きてるの?

もうこの世に未練なんて無い。

早く、明人と赤ちゃんのところへ行きたかったのに、、、

しかし、砕けた心をが更に粉々になる程、胸が苦しいのに涙すら出ない。

泣きたいのに、、、何で泣けないの?

心が砕けて、わたしは泣き方すら忘れてしまったのか。

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