貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
大きくなってから聞こえたところによると、妹の『イ』だったそうだ。ららかと見分けるためだが、名前を書くことすら嫌だったらしい。
あまりに差を付けられるので拾われた子なのかと疑ったこともあるが、姉とまったく同じ顔でそれはないな、とあきらめた。
小さいころから放置され、小学校からは自分は公立、姉は私立。
小学校で先生にいろいろと教えられ、衝撃を受けた。学校の先生のおかげで最低限の人としてのマナーが身に付いたと言っても過言ではない。
高校までは出してもらえたが、大学進学は許されなかった。
姉は大学に進学したが、その受験には百合花が行かされた。ららかは勉強をさぼってばかりで成績が悪かったからだ。
「受験したかったんでしょ、ありがたいと思いなさい。もし落ちたらどうなるかわかってるでしょうね!」
わからない。どんなひどい目に遭わされるか想像がつかない。
だから必死に勉強して、合格がわかったときにはホッとした。
ららかはせっかく入学したその大学もさぼりがちで、留年の危機に遭った。百合花が代わりにレポートを書いたりして、なんとかららかは卒業した。
ららかは就職はしなかった。しなくていい、と母が言ったからだ。かわいいららかが働くなんて滅相もない、と。
一方の百合花も就職しなかった――させてもらえなかった。
ららかが働いていないのに百合花だけ働くなんて図々しいという、百合花には理解できない理屈を言われた。
だから高校を卒業して以来はずっと家政婦代わりに家で働いている。それまで働いていた家政婦の女性は解雇された。
あまりに差を付けられるので拾われた子なのかと疑ったこともあるが、姉とまったく同じ顔でそれはないな、とあきらめた。
小さいころから放置され、小学校からは自分は公立、姉は私立。
小学校で先生にいろいろと教えられ、衝撃を受けた。学校の先生のおかげで最低限の人としてのマナーが身に付いたと言っても過言ではない。
高校までは出してもらえたが、大学進学は許されなかった。
姉は大学に進学したが、その受験には百合花が行かされた。ららかは勉強をさぼってばかりで成績が悪かったからだ。
「受験したかったんでしょ、ありがたいと思いなさい。もし落ちたらどうなるかわかってるでしょうね!」
わからない。どんなひどい目に遭わされるか想像がつかない。
だから必死に勉強して、合格がわかったときにはホッとした。
ららかはせっかく入学したその大学もさぼりがちで、留年の危機に遭った。百合花が代わりにレポートを書いたりして、なんとかららかは卒業した。
ららかは就職はしなかった。しなくていい、と母が言ったからだ。かわいいららかが働くなんて滅相もない、と。
一方の百合花も就職しなかった――させてもらえなかった。
ららかが働いていないのに百合花だけ働くなんて図々しいという、百合花には理解できない理屈を言われた。
だから高校を卒業して以来はずっと家政婦代わりに家で働いている。それまで働いていた家政婦の女性は解雇された。