貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
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婚約披露パーティーなんて生意気。
家に送られた招待状を見て、ららかは憤った。
パーティーはウェディング会場としても人気のオーベルジュだ。庭には季節の花が咲き乱れて美しいという。オーナーがユリ好きらしく、特にユリが見事だとか。
劣化コピーに婚約パーティーなんて必要ない。
晴れ舞台に立つのは自分こそがふさわしい。
ららかは怒りをたぎらせていた。
当日、ららかは龍耶とともに案内状にあったオーベルジュを訪れた。
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お金持ちは婚約でも披露宴を開くんだな。
オーベルジュの従業員である彼女はうらやましく思いながらエントランスホールの受付に立つ。
会費制ではないので、ここでは名前を記帳してもらい、招待状を確認するだけだ。
婚約の主役である女性の双子の姉を入場させるなと言われて写真も渡されている。家族の不仲などで事情のある結婚をするカップルは何度もオーベルジュで見ているので、不思議とは思わない。
入口を開け、主役の女性が入ってきた。後ろにはホストのような若い男をふたり従えている。
受付の彼女は首をかしげる。
主役の女性は主催の深空迅と一緒に中にいるはずなのに、どうして外から入って来たのだろう。
まさか双子の姉? だが、写真では彼女は茶色の髪だった。入ってきた女性は黒髪だ。ということは姉ではなく本人? が、髪なんていくらでも染められる。
確認しなくては。
従業員の女性は受付ブースを出て、歩き去ろうとする女性の前に立った。