クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「夜景見る?」

「え?」

俺はシーツをグルッと里帆に巻きつけ抱き上げると窓際に連れて行きそっと下ろした。

「ちょっ! わぁ…高い…。綺麗…。あ! あれ! スピカ!」

里帆はそう言って指をさす。
覚えたんだな。

「そうだな」

可愛い。
このまま後ろから抱きしめたくなる。

里帆はそんな俺を見上げる。
俺もそんな里帆をジッと見てしまう。

「シャワー…浴びてくる…ね」

「ん。ごゆっくり」

里帆がシーツを引きずらないように持ち上げ雪だるまみたいに歩いて行くのを見送り俺はまた夜景に顔を戻した。

起きちまったな…

寝てたなら諦めも付いたんだがな。

はぁ。

本当は出版を待ってから気持ちを伝えようかと思ったが、もう我慢出来そうにない。
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