クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
そして不知火飛鳥先生の家に行った事などすっかり忘れた頃、また編集長に呼ばれる。

「飛鳥先生んとこ行ってきてくれ」

「ええ? またですか?」

「まただよ! ほれ、また終わったら帰っていいから! 締切まであと三日! 出来てなかったら発破かけてこいよ」

「へーい」

「返事は"はい"だ!」

「はーい」

「よし」

何がよしよ。

そしてまた高級住宅地へ向かい、不知火飛鳥先生のおっしゃれーな家へと向かう。

今日も車は三台。

てかあんなボサボサがこんな車乗ってんの想像出来ないんだが?

いやそもそもこの家だって全く似合ってないぞ。

そんな事を思いながらとりあえずインターホンを鳴らす。

はい、今日も無視ー。

また寝てんのか?

ドアを開けると、やっぱり開いた。

あのさ、もうオートロックとかにしたら?
これ、できるでしょ、スマートキーのなんちゃらかんちゃらじゃないの?

知らんけど。

「集談社の中村でーす。飛鳥先生ー! お邪魔しますよー!」

二階に向かって叫ぶも応答なし。

はいはい。

またこのパティーンすね。
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