クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「なぁ」

あ、戻ってきた。

「はい、何でしょう」

「青と赤ならどっちを触りたくなる?」

へ?

青と赤?

「いや急に言われましても…」

「いいから、どっち」

「んー? どっちも微妙…」

「んじゃ何色なら触りたくなる?」

「んー、黒とか?」

私の頭の中は完全に服の色になっている。

「ほう。黒ね…。黒…」

そう言ってまたドアを閉められた。

「え!? ちょ、ちょっと! 先生!」

え、どうしよう。
開けていいかな?

恐る恐るドアを開けると、こちらに背中を向けて机に向かってもの凄い速さで何かを書いている彼の姿があった。

私は何故か声をかける事が出来ずにまたドアを閉めた。

集中しているようだし、締切まではまだ三日ある。

今日はとりあえず帰ろう。
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