クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「イケメンなの?」
「イケメン、イケメン。めっちゃイケメン」
「あっそ。ごちそうさま。美味かった」
飛鳥は食べ終えた食器を重ねてシンクに運ぶ。
へぇー、凄いなやっぱり。
あんな実力も兼ね揃えた人気タレントを主役で起用するって。
「ちなみにパートナー役は誰なの?」
「ああ、女の? そっちは稲盛(いなもり)…」
「稲盛 梓(いなもりあずさ)!?」
「確かそう」
「やーっばいよ、そのキャスティング。ダブル主演じゃんか!」
稲盛梓と言えば、綺麗過ぎて共演者が皆んな惚れてしまうと噂されてる女優さんだ。
そして出演する映画やドラマは必ずヒットする。
でも恋愛ばっかりのイメージがあるから飛鳥の書くミステリー小説とはあまり繋がらないな。
新開拓って感じなのかな。
「よくわからん」
「凄いなぁ」
飛鳥はやはり興味がないのか、換気扇の下でタバコを吸い出した。