クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
そして後日撮影が始まるという事で、原作者の飛鳥に一度挨拶させて欲しいという要望があったらしい。

うちの出版社から出している小説ともあり、何故かそこに私も同席する事になった。

会社には私たちが交際している事は伏せている。

「き、緊張する」

「なんでお前が緊張すんだよ」

飛鳥は全く気にも留めない様子でスタスタと歩き私はちょこちょこと後ろに続く。

飛鳥は今では月一には美容院に行くようになって以前の原始人化は辞めたらしく、変わらずいつでも俳優以上にカッコいい。

呼ばれた会議室に向かうまで、たくさんの人とすれ違うたびにジロジロ見られた。

飛鳥と歩くといつもこうだ。
こんな一流ブランドのおしゃれなオーダーメイドスーツをサラっと着こなしてさ。

本人は気にするなと言うけど、私はいつだって不釣り合いな気がしてしまう。
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