クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
部屋に入ると既に飛鳥はここで仕事をしていたらしく、テーブルにはパソコンが乗っていた。
ホテルの場所は飛鳥にも伝えていたから、私が飛行機に乗った後本当に追いかけて来てくれて、何も言わずに待っててくれたんだ。
会場を出る前に、飛鳥にそろそろホテルに戻るとメッセージを入れていたから、外に出てきてくれたのか。
「飛鳥…好き」
私は窓際に立って夜景を見る飛鳥の後ろから抱きつく。
「ククっ、ちゃんとお祝いして来れたか?」
「うん! 凄く良かったよ。素敵な結婚式だった」
「そうか。なら良かった」
飛鳥の声が優しい。
さっき健司と話していた時とは大違いだ。
これは二人っきりになった時だけ。
「ふふふ」
「だいぶ飲んだみたいだな」
「うん。でもさっきのでちょっと醒めたよ」
「ククっ、飲み直すか?」
「飛鳥、仕事はいいの? まだ途中なんじゃ…」
「大丈夫。キリのいい所までは終わったから」