クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「んー…」

カタカタと背中から心地よい音がして目が覚めた。

「飛鳥?」

私は顔だけ振り返ると、ヘッドボードにクッションを当ててそこに寄りかかりPCを叩く飛鳥が私を見て手を止めた。

「悪い。起こしたか?」

「ううん。大丈夫。寝ちゃったね」

「ああ、大丈夫か?」

声が枯れてる。

飛鳥はそんな私にミネラルウォーターを飲ませてくれた。

「ん…ありがとう」

生き返った。

「小説書いてたの?」

「ん? まぁ。ちょっと閃いたから」

ははは。
さすがだな。

「ふふ」

「もう寝るよ」

そう言ってパタンとPCを閉じてベッドサイドに置くと、後ろから抱きしめられる。

「すっぽりだな」

「落ち着く…」

後ろから回された手に私はキスをすると、更にぎゅっと抱きしめられた。

「この腕の中にずっと閉じ込めてしまいたい」

耳元で低く甘い声で囁かれる。

「こんなに自分が独占欲の強い人間だとは知らなかった」
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