クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
母親似だとは聞いていたが、しっかり父親にも似てると思った。

この両親あっての里帆なんだなと。

「私、付き合ってる人紹介したの初めてなんだよね」

は?

驚きと嬉しさが一気に押し寄せる。

「ククッ、そうか。ありがとな」

「ううん、私の方こそ。ちょっとドキドキしちゃった」

そんな話をしながら待っていれば母親がまた現れた。

「はーい、お待たせー!」

そして次々に料理が並べられていく。

天ぷらや刺身、牛すじ煮込みや茄子の煮浸し、お吸い物や茶碗蒸しなどどれもとても美味そうだ。

その中には肉じゃがもあってゴクリと喉を鳴らしてしまう。

「どうぞ召し上がって?」

そう言って里帆の母親はそっくりな顔で微笑むと他の客に呼ばれてまたすぐに行ってしまった。
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