クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
"次にいらした時には、きちんとお支払いもさせて下さい。
冷蔵庫の中の物もきっと美味しいのだろうと、期待で胸が弾み直ぐにでも食べてしまいたい衝動をなんとか抑えております"


いやいや、普通のおかずでっせ。
なんてことなーい、うちのオカンの味付けですよ。

期待で胸が弾むとか、普通の会話で出てくるか?

さすが小説家だわ。

普通に楽しみだー、早く食べたーい、我慢できなーいとかで良くないか?

真面目かって。

でも先生、なんだか心を開いてくれたのだろうか。
こんな連絡までくれたし、褒めてくれたりして。

実は意外と素直なのか?
めっちゃ腹減ってたのかな。
急に態度変わったし。
ははは。

ギャップありすぎ。

でも素直に喜んでもらえたならなんか嬉しいな。

"お口に合えば幸いです。
でしゃばり過ぎたのではと少し心配してました"


そしてまた直ぐに返事が来る。

はっや。

"嬉しいばかりです。
お気遣いいただきありがとうございます。

申し訳ありません。
どうしても衝動に耐えられずに、肉じゃがを食べてしまいました。

一口だけ、一口だけと思いながら結局気づけば全部無くなってしまいました。
こんなに美味しい物を一度でも口にしてしまったら、他の料理が喉を通らなくなってしまうかもしれません"

だからさ。
めちゃくちゃ長文なのに早いのよ。
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