クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「今触ったらまだ熱いだろ」

そ、そっか…

「火傷はないか?」

「だ、大丈夫です。ちょっと見惚れてて…。あっ!」

つい馬鹿正直に口が滑ってしまった。

「ん?」

「な、なんでもありません!」

先生は何故かじーっと私の顔を覗く様に見てきて、なんだか気まずい。

そしてキッチンペーパーを取り出し吹きこぼれた所をせっせと拭いてくれた。

「すみませんです」

「気を付けて」

そう言ってフッと笑ってまたソファに戻って行った。

なんだなんだぁ?
優しくないかぁ?
優しいよなぁ?

胸の鼓動が速くて、この静かで広々としたリビングにも響いてしまわないかと余計にドキドキしてしまう。

もしかしてこれは、恋じゃないか?

私はあの原始人みたいな彼に惚れてしまったのか?

こんな急に自覚してしまうんだっけ?

ひさしく誰かを好きになってなくて戸惑いが隠せない。
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