クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
よりによって社用車が使えない時にこれかよ。
ま、文句を言っても仕方ない。

私は再び路線を変えて丸山先生の家方面の満員電車に乗り込んだ。

目的の駅について、丸山先生の家へ向かう。
丸山先生はふくよかな体型のマダム。
ちょっとだけ話が長い。

丸山先生の家に着けば、案の定話の相手をする羽目に。

そろそろ帰りたいっすー。

「あらやだ! もう二時間も話し込んじゃった! ごめんなさいね? 中村さん、話しやすくて私いつも長くなっちゃうのよー」

あ、自覚はあったのね。

そしてまた話し始める丸山マダム。

時間を見れば20時を回りそうになっていた。

その後お腹減ったと言ってさっさと家を追い出され、深いため息をついて駅まで歩く私。

なんだかどっと疲れた…



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