クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
『なんでそんな所に? 印刷会社とは離れてるよな』
「先生の本を受け取ったあと、別な先生の原稿も取りにきてて…」
『社用車は?』
「なんか全部出ちゃってて、今日は電車だったんです」
『そうだったのか。もうすぐだから』
だんだんと先生と話しているうちに落ち着いてくる。
安心する。
すると見覚えのある一台のスポーツカーが現れて私をライトで照らす。
先生だ…
電話を切って運転席を見ると、相変わらずいつもの先生が現れた。
先生は私の足元に目を向けると、ジッと見ている。
「あ、あの…、ヒールが挟まって取れなくて、抜こうとしてカバンを地面に置いていたら引ったくられて、それで追いかけて、と、取り返しました…ははは」