クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
彼はどこか余裕そうにフッと口元に笑みを浮かべる。

え…
あの笑い方…

やっぱり…似てる…

先生…?

「お名前聞いてもいいですかぁ?」

すると彼はまたフッと笑う。

「不知火 飛鳥」

私はそれを聞いて持っていたバッグを手から離してしまう。

嘘…でしょ…?

「またまたー。冗談はよしてくださいよー!」

「私たち、生の不知火飛鳥見た事ありますから! ね! はははっ!」

そう言って彼女たちは笑う。

「ククククッ」

冗談じゃない…
あの笑い方も、仕草も全て、私の知ってる先生と同じだ。

そして先生は立ち止まる私に気づきまたフッと笑ったかと思えば、彼女たちにまた話す。

「瓶底眼鏡にボサボサ頭で、髭でも生やしてたか?」

「え? なぁーんだ、ご存知じゃないですかー! やっぱり嘘じゃないですかー」

「やだもー!」

すると先生はスッと表情を引き締めて彼女たちに言う。

「遊びはこの辺にして…。そろそろ俺の前から消えてくれるか?」

え?

< 74 / 313 >

この作品をシェア

pagetop