クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
俺は伊集院 飛鳥(いじゅういん あすか)。
作家をしてる。
ペンネームは不知火 飛鳥(しらぬい あすか)。

実家は代々続く伊集院ホールディングスという大企業を営んでいて、俺は三兄弟の次男坊。

兄貴と弟が現在はそっちの家業を継ぎ、俺は呑気に小説家としてやっている。

自分でいうのもなんだが容姿にも恵まれ、昔から騒がれてうんざりだ。

そしてものは試しとやり始めたのが、これ。

髪は放置でボサボサにして、コンタクトを外して瓶底眼鏡をかけ、髭も放置。

すると見えてきたのは人間の本質だった。

これまで伊集院や不知火の名前、俺の容姿に惹かれて寄ってくるような単純な人間はまず消えた。

非常に生きやすい。

この容姿に味を占め、執筆中はこのスタイルで過ごすようになった。

それに筆が乗ってくれば自ずと目の前の作業に夢中になる性分で、見た目を気にする事も、食事もどうでも良くなる。

締切が近くなればそれこそ一人で何も気にせず仕事をしたい。

雇ってるハウスキーパーすら家に入れたくない。

校正くらいまで行くと気も楽になりだいたい元の見た目に戻す。

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