色褪せぬ恋のポラロイド

「し、真吾と鈴は、そうゆう関係だったの?!」

奥様が驚きながらそう言うので、わたしは慌てて「奥様!それは、!」と否定しようとすると、真吾様は落ち着いた様子で「いえ、違います。俺の一方的な想いです。」と答えたのだ。

「ビックリしたわ。全然そんな素振りがなかったから、、、。でも、鈴はよく気が利いて思いやりがある子だし、いいかもしれないわね。」

え?!奥様?!

「そうだな。昔から、我が家の為に一生懸命働いてくれて、鈴の良さはよく理解しているし、いいかもな。」

えぇ?!旦那様まで?!

突然の真吾様の告白に、旦那様と奥様の意外な言葉に頭の中がグルグル回ってしまいそうだった、その時。

「俺は反対です。」

ピシャリとそう言ったのは、慧吾様。

慧吾様の言葉に真吾様は、横目で慧吾様の方を見ていた。

「鈴には、俺が先に婚約を申し込んであるので。」

慧吾様がそう言うと、再び旦那様と奥様は声を揃えて「「え?!申し込んである?!」」と驚いていた。

「それは本当なの?!鈴!」

奥様に言われ、「あ、そ、それは、そのぉ、、、」と、どう答えていいか分からず戸惑っていると、何だか意識が薄れてきて、ふと目の前が暗くなり、わたしは意識を失った。

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