色褪せぬ恋のポラロイド
「け、慧吾様?!こんなとこで何してるんですか?!」
「鈴を待ってた。随分遅かったけど、どこ行ってたの?」
「そ、それは、、、お、お手洗いに、、、」
わたしがそう答えると、慧吾様は身体を起こし、「へぇ〜、長いお手洗いだったね。」と言い、まるで本当の答えを知っているかのような表情を浮かべた。
でも、お手洗いに言ったのは事実!
嘘はついてない!
「まぁ、いいや。鈴、ほら寝るよ。」
そう言って、慧吾様はわたしに向かって両手を広げた。
「えっ?!」
「一緒に寝ようよ。」
「な、何言ってるんですか!ここは、わたしの部屋ですよ?!」
「うん、知ってるよ?鈴と一緒に寝たい。」
「わ、わたしのベッドはシングルですし、慧吾様はご自分のお部屋でお休みになられては?」
「シングルだからいいんだよ。くっついて寝られるじゃん?」
余裕そうな表情でそう言う慧吾様に、赤面するわたし。
わたし、からかわれてる?!
慧吾様の方が年下なのに、、、悔しい、、、!
「別に何をしようとしてるわけじゃない。ただ純粋に、鈴のそばに居たいだけだよ?兄さんに鈴を奪われるのが、、、コワイから。」
慧吾様の言葉にドキドキしてしまうわたし。
やっぱり慧吾様は知ってたんだ。
わたしがさっきまで真吾様の部屋にいた事を、、、。