色褪せぬ恋のポラロイド
慧吾様はそのあと「おやすみ。」とご自分の部屋に戻られて行った。
部屋に一人残って、自分の鼓動が聞こえてきそうな程、ドキドキしている。
わたし、、、慧吾様とキスをしてしまった?
そして明日の夜、慧吾様の部屋に呼ばれて、、、
それって、そうゆうことよね、、、
わたしは28歳にもなって経験がない。
どうしよう、、、
わたしは布団に入ると、そのことばかりを考えてしまい、考え過ぎて疲れて、いつの間にか眠りに落ちていた。
次の日の朝。
朝食の準備中に「おはよう!」と慧吾様がキッチンに顔を出しに来た。
わたしは変に意識してしまい、「お、おはようございます。」とぎこちなく挨拶をした。
「俺、今日は珈琲だけで大丈夫だから。また朝から取材が入ってるんだ。」
そう言う慧吾様に「慧吾様、お忙しいですね。」と言う静恵。
「でも、今が頑張り時だからね。じゃあ、珈琲よろしく!」
そうよね、慧吾様は今が頑張り時なんだ。
寂しいなんて言ったら、迷惑をかけてしまう。
わたしは、慧吾様を支えられるようにならなくちゃ。
そう思いながら、わたしは慧吾様用に珈琲を淹れ、慧吾様がお仕事に出掛ける時は玄関までお見送りに行った。