パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「はい」

 こくりと頷くと、彼は妖艶に笑う。だけどすぐ、彼の隣にいた女性が大きなため息をこぼした。

「あなたは幾つになっても、若い女の子をかどわかしているのね」

 呆れたようにそう言う女性は、丸部キャプテンと同じくらいの歳だろう。だけど彼女も丸部キャプテンに劣らず、綺麗な人だ。
 整った目鼻立ちだけでない。すっと伸びた背に、丁寧に整えられた長い黒髪が印象的だ。

「丸部キャプテンには、仕事でお世話になってるだけですよ」

 きっと彼の近しい人だろう。そう思って告げると、彼女は優しく口角を綻ばせた。

「優しい子。悪い男に付け込まれないようにね、特にこういう人」

 彼女は言いながら丸部キャプテンを睨むように見る。しかし丸部キャプテンはそんなことはどこ吹く風というように、口笛を吹いていた。

 彼女はそれで、再びため息をこぼす。
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