パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「私もです」

 そう答えると、伊澄さんが一度強く私を抱きしめ、それからそっと私を解放した。
 しかし彼は、そのままじっと私を見つめる。その瞳はなぜか真剣で、私はきょとんとしてしまう。

「お父さんとのこと、心配していた。俺も一緒に行くべきだった」

 伊澄さんには以前、父に勘当されていると伝えている。
 そのことを覚えていて、心配してくれていたのだろう。
 やっぱり伊澄さんは、優しい人だ。

「父は思ったより元気でしたし、和解もできました。父も父で、私を心配していたそうです」
「そうか」

 伊澄さんはほうっと息をつき、私を再び抱きしめてくれた。

「今度は一緒に、ご挨拶に伺わせてくれ」
「それは、すぐには……」

 戦闘機パイロットである彼と一緒になる覚悟のまだない私は、伊澄さんを連れて父に会いになど行けない。
 思わず口ごもると、伊澄さんはそんな私の顔を覗いた。
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