君のもとへ走る
走る、走る。
君を追いかけて走る。
息が切れた。
額に流れた汗を乱暴に拭う。
視界が歪んだ。
それでも走り続けた。
君のことを目で追いかけるようになったのはいつだろうか。 屈託のない君の笑顔にひと目で恋に落ちた。ひと目惚れが本当に存在するとは思ってもみなかった。そんな考えが覆された瞬間だった。
君との関係は単なる友達、きっと君はそう思ってるんじゃないだろうか。いや、そうだ 、それが正解だと思う。恋情を持っていたって友達であることに変わりはないから。
でも知ったらきっと今のままではいられない。
友達ではいられない。
だから、見ているだけでよかった。伝える必要なんてないと思ってた。それなのに今、君を追いかけている。自分の想いを伝えるために。なんという矛盾だろう。
でも、矛盾でも、今伝えなくてはならないのだ。君が誰かのものになるのは耐えられないから。
君に好意を持っている人が他にもいることは分かっていた。それでも呑気にいられたのは他の人も行動に移していなかったからだ。先を越されさえしなければ、一番君に近いところにいられるのは自分だという自信があった。
君を追いかけて走る。
息が切れた。
額に流れた汗を乱暴に拭う。
視界が歪んだ。
それでも走り続けた。
君のことを目で追いかけるようになったのはいつだろうか。 屈託のない君の笑顔にひと目で恋に落ちた。ひと目惚れが本当に存在するとは思ってもみなかった。そんな考えが覆された瞬間だった。
君との関係は単なる友達、きっと君はそう思ってるんじゃないだろうか。いや、そうだ 、それが正解だと思う。恋情を持っていたって友達であることに変わりはないから。
でも知ったらきっと今のままではいられない。
友達ではいられない。
だから、見ているだけでよかった。伝える必要なんてないと思ってた。それなのに今、君を追いかけている。自分の想いを伝えるために。なんという矛盾だろう。
でも、矛盾でも、今伝えなくてはならないのだ。君が誰かのものになるのは耐えられないから。
君に好意を持っている人が他にもいることは分かっていた。それでも呑気にいられたのは他の人も行動に移していなかったからだ。先を越されさえしなければ、一番君に近いところにいられるのは自分だという自信があった。
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