佐藤先輩と私(佐藤)が出会ったら
「ぇ・・・・・?」



私の口からは嗚咽以外の音が出た。



「ね、本当に"え?”だよね。
俺は"は?”だったけど。」



「ぇ・・・・ヒマリさんが本当にそう言ったんですか?」



「そう、だから俺もマジでビビって。
だってさ、俺達って本当に兄妹じゃん?
年頃の男子だから昨日はちょっとアソコも反応しちゃったけど、今ノーブラの晶の胸がロンTに結構クッキリ透けてても、俺全然大丈夫なくらいなんだよ?」



そんなことが佐藤先輩の口から飛び出てきて、思い出した。
私が怪我をした後にもたまに佐藤先輩は私の家ていたけれど、ハムスターのオヤツを持って来るくらいで。
それに時期も時期だったからロンTの上にはパーカーを着ていた。



佐藤先輩が全然家に来なくなってしまったし、私は家ではスポブラもブラジャーも外してしまう生活になっていて。
そして、今日も制服から部屋着に着替えたタイミングでいつものクセでブラジャーを外してしまっていたことを。



恐る恐る自分の胸を見せろすと、そこには部屋着用にした小さめになった白いロンTに結構クッキリと分かる胸の膨らみと・・・それと、乳首の形が"結構”どころか"クッキリ”浮かび上がっていた・・・。



バッと隠したい気持ちはめちゃくちゃあるのに、何故か手が速く動かなくて・・・。



自分の両手ではないような両手でゆっくりと胸を隠していく。



まるで、自分の両手ではないように重い。



怪我をしたのは左膝なのに、私の両手までこんなにも重い。



隠しても隠さなくても何も変わらない事実がこんなにも私の両手を重くする。



「それなら昨日よりも分かった!
晶って胸マジで大きかったんだね!!
ずっと一緒にいたのに全然気付かなかった!!
・・・・て、ごめんごめん、泣きそうにならないでよ。
そういうの見ても全然大丈夫っていう話を証明したくて話しただけだよ。」



佐藤先輩は私の胸をこんな風に見ても全然大丈夫らしい。



やっぱり、全然大丈夫らしい・・・。



妄想の中の佐藤先輩は嬉しそうな顔で私の胸を見てくれていたのに・・・。



エッチなことで興奮している佐藤先輩の顔を見たことがないから、嬉しそうな顔しか妄想が出来なかったけれど・・・。



それでも、佐藤先輩は私の胸を見て喜んでくれていた。



あんなに、喜んでくれていたのに・・・。



「ヒマリさんの胸は・・・全然ダメでした・・・?」



私の口が勝手に動き、その口からは勝手に震える声が出てきた。



「うん、全然ダメだった。」
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