佐藤先輩と私(佐藤)が出会ったら
随分と遠い、来るかも分からないそんな未来の話をされ、それには戸惑う。
「もうほぼ他人の俺は"オジサン”じゃないから"竜也おじちゃん”って呼んで貰えることはないだろうけど、晶の子どもを抱かせて貰えるのかな・・・?
俺、晶が産んだ子どもを抱きたいんだけど・・・。
それは絶対・・・、絶対、したいんだけど・・・。」
「それは・・・ちょっと、よく分からないです。」
「考えて・・・!今ちゃんと考えて!!
もう時間がないからそれだけでも今ちゃんと聞いておきたい!!
俺、晶が産んだ子どもは絶対に抱きたい!!
出産に立ち会いたいとか1番に抱きたいとかミルクをあげたいとかオムツを替えたいとかは言わないから!!!
それはもう、考えないから!!!
抱くだけでもしたらダメ・・・?
抱くだよ・・・?
ちょっと抱くだけだよ・・・?」
佐藤先輩があまりにも苦しそうな顔で、必死な顔でそう聞いてくるので、全然よく考えられないけれど、何となく頷いた。
頷いておいた・・・。
それには怖いくらい真剣な顔になった佐藤先輩が続ける。
「何時間?」
「え・・・?」
「じゃあ、何分・・・?」
「え・・・それを今から約束するんですか?」
「今しておかないと・・・。
あと30分もない未来で晶と俺はこんな会話も2度と出来なくなる。」
「じゃあ、10分くらい?」
「短・・・・っっっ!!!
マジか、めっっっっっちゃ短い!!!
20分は!?」
「じゃあそれで。」
「25分は・・・?」
「もう、それは何分でも私は良いですよ。」
「うん、ありがとう・・・。
よかった・・・ありがとう・・・。」
めちゃくちゃホッとした顔で、でも悲しそうな顔で笑う佐藤先輩の顔には私も泣きそうになる。
もうこうして会ったり喋ったりすることは出来なくなる・・・。
私が誰かと付き合って結婚をして、その人とエッチをして、その人との赤ちゃんを産むまでは出来なくなる・・・。
それは悲しい・・・。
それは、凄く凄く悲しい・・・。
"私もしたかった”と思ってしまう・・・。
"私も佐藤先輩と付き合って、佐藤先輩と結婚をして、佐藤先輩とエッチがしたかった”と思ってしまう・・・。
"こんな私の胸や裸やおまたでは反応してくれるはずはないけど、よく分からないけど一生懸命佐藤先輩のおちんちんを触ったり舐めたりするから、私も佐藤先輩にエッチをして欲しかった・・・。”
"佐藤先輩に私の身体も触って欲しかった・・・。”
"私・・・私、キスやエッチまでとは言わないから、私・・・”
胸を隠していた両手でギュッと自分のことを抱き締め、めちゃくちゃ震えてくる口を開いた。
「最後に・・・面倒なことを言ってもいいですか・・・?」
「うん、言って・・・、何でも言って。
何でも聞きたい・・・。
何でも良いから何でも言って・・・。」
佐藤先輩が何度も頷きながらそう答えてくれたけど、"怖い”と思いながら口を開いた。
一生懸命、口を開いた。
断られるかもしれないと思うと凄く怖くて・・・。
最後の最後に面倒だと・・・"嫌い”だと思われたらと思うと死ぬほど怖くて・・・。
この口から、どうしても声が出てこなくて・・・。
何度も口を開いては閉じ・・・
「うん。」
また、口を開いては閉じて・・・
「うん。」
何度も何度も、そうして・・・
「うん。」
ずっと優しい優しい顔と声で"うん”と繰り返してくれていた佐藤先輩に、私は言った。
もう時間が全然残っていないから、言った。
「ギュッて・・・・・、1秒だけでも良いので・・・私のことも抱いて貰えませんか・・・っっ」
大量の涙を流しながら、言った。
「もうほぼ他人の俺は"オジサン”じゃないから"竜也おじちゃん”って呼んで貰えることはないだろうけど、晶の子どもを抱かせて貰えるのかな・・・?
俺、晶が産んだ子どもを抱きたいんだけど・・・。
それは絶対・・・、絶対、したいんだけど・・・。」
「それは・・・ちょっと、よく分からないです。」
「考えて・・・!今ちゃんと考えて!!
もう時間がないからそれだけでも今ちゃんと聞いておきたい!!
俺、晶が産んだ子どもは絶対に抱きたい!!
出産に立ち会いたいとか1番に抱きたいとかミルクをあげたいとかオムツを替えたいとかは言わないから!!!
それはもう、考えないから!!!
抱くだけでもしたらダメ・・・?
抱くだよ・・・?
ちょっと抱くだけだよ・・・?」
佐藤先輩があまりにも苦しそうな顔で、必死な顔でそう聞いてくるので、全然よく考えられないけれど、何となく頷いた。
頷いておいた・・・。
それには怖いくらい真剣な顔になった佐藤先輩が続ける。
「何時間?」
「え・・・?」
「じゃあ、何分・・・?」
「え・・・それを今から約束するんですか?」
「今しておかないと・・・。
あと30分もない未来で晶と俺はこんな会話も2度と出来なくなる。」
「じゃあ、10分くらい?」
「短・・・・っっっ!!!
マジか、めっっっっっちゃ短い!!!
20分は!?」
「じゃあそれで。」
「25分は・・・?」
「もう、それは何分でも私は良いですよ。」
「うん、ありがとう・・・。
よかった・・・ありがとう・・・。」
めちゃくちゃホッとした顔で、でも悲しそうな顔で笑う佐藤先輩の顔には私も泣きそうになる。
もうこうして会ったり喋ったりすることは出来なくなる・・・。
私が誰かと付き合って結婚をして、その人とエッチをして、その人との赤ちゃんを産むまでは出来なくなる・・・。
それは悲しい・・・。
それは、凄く凄く悲しい・・・。
"私もしたかった”と思ってしまう・・・。
"私も佐藤先輩と付き合って、佐藤先輩と結婚をして、佐藤先輩とエッチがしたかった”と思ってしまう・・・。
"こんな私の胸や裸やおまたでは反応してくれるはずはないけど、よく分からないけど一生懸命佐藤先輩のおちんちんを触ったり舐めたりするから、私も佐藤先輩にエッチをして欲しかった・・・。”
"佐藤先輩に私の身体も触って欲しかった・・・。”
"私・・・私、キスやエッチまでとは言わないから、私・・・”
胸を隠していた両手でギュッと自分のことを抱き締め、めちゃくちゃ震えてくる口を開いた。
「最後に・・・面倒なことを言ってもいいですか・・・?」
「うん、言って・・・、何でも言って。
何でも聞きたい・・・。
何でも良いから何でも言って・・・。」
佐藤先輩が何度も頷きながらそう答えてくれたけど、"怖い”と思いながら口を開いた。
一生懸命、口を開いた。
断られるかもしれないと思うと凄く怖くて・・・。
最後の最後に面倒だと・・・"嫌い”だと思われたらと思うと死ぬほど怖くて・・・。
この口から、どうしても声が出てこなくて・・・。
何度も口を開いては閉じ・・・
「うん。」
また、口を開いては閉じて・・・
「うん。」
何度も何度も、そうして・・・
「うん。」
ずっと優しい優しい顔と声で"うん”と繰り返してくれていた佐藤先輩に、私は言った。
もう時間が全然残っていないから、言った。
「ギュッて・・・・・、1秒だけでも良いので・・・私のことも抱いて貰えませんか・・・っっ」
大量の涙を流しながら、言った。