佐藤先輩と私(佐藤)が出会ったら
ずっと伝えることが出来なかった気持ち、ずっと伝えることがないまま終わっていくはずだったこの気持ちを、信じられないことに佐藤先輩に伝えられる日が来た。
伝えられる時が来た。
もっともっと、もっと大きく泣いた佐藤先輩の両手をほんの少しだけ引く。
「顔、見せてください・・・。
佐藤先輩の顔がちゃんと見えないです・・・。
これだと佐藤先輩の格好良いお顔が見えないです・・・。」
「・・・・・・・それこそ、嘘だ・・・っ」
「本当ですよ、佐藤先輩のお顔は・・・」
「それもだけどっ、それだけじゃなくて・・・っっ!!!」
佐藤先輩が両手を動かしてくれたかと思ったら、その両手で顔を全て覆ってしまった。
「俺のことが好きだったってやつ・・・っっ!!
中学の頃から、男子として好きだったってやつ・・・っ!!!」
「え、そっちですか・・・?
そっちは特に信じてくださいよ・・・。」
「いや、無理だって・・・っっ!!
だって、いつから・・・!!?
俺の手が晶の胸に当たっちゃった時・・・!?
その時は顔真っ赤にしてたし・・・って、これは男バスのマネージャーになった後の話だっ!!」
「はい、その時です・・・。」
「え・・・?」
意味が分からなかったであろう佐藤先輩が両手を顔から離し、やっと私に格好良い顔を見せてくれた。
泣いていてもこんなに格好良い佐藤先輩の顔を・・・。
そんな佐藤先輩に私は泣きながら、でも大きく笑いながら言った。
「中学の体育館裏でした、佐藤先輩との”フェイントをする時の何でもない顔"の遊び。
変な顔や変なことを言い合って笑わないように我慢しみたりして、でも2人とも全然出来なくて爆笑し合って。
そんな時、私が何も考えずに言っちゃったんです。
”くすぐられるのは大丈夫だと思う!!私、くすぐられるの得意なの!!"って。
そしたら、佐藤先輩が・・・」
「「”俺が確認してみようか"?」」
また2人の言葉が重なり、今度は2人でクスッと笑った。
「あの時、結構普通に私の胸にも佐藤の手が当たってました。」
「マジで・・・?
ごめん、全然気付かなかった・・・。」
「あの時はペッタンコでしたから・・・。」
「うん、ペッタンコだなと思ったことは見てて何度かあった。」
「酷いです・・・・・。」
「ごめんごめん。」
「でも、そのペッタンコな胸に佐藤先輩の手が当たって凄くドキドキしちゃって・・・。
もう・・・すっっっごくドキドキしちゃって、あの時から佐藤先輩は私にとって特別な男子で、昨日も今日も会ったのに早く明日も会いたいと思う男子でした。」
「ごめん・・・全然気付かなかった・・・。
今まで、全然気付かなかったよ・・・。」
「私、フェイントの魔法も佐藤先輩から教えて貰ったので。」
「フェイントなんてしてないで、早く言ってくれれば良かったのに・・・。」
佐藤先輩がゆっくりと私の顔に向かって左手を伸ばしてくる。
「言えませんよ・・・。
だって、佐藤先輩は私のことを本当に”妹"として見てくれてた・・・。」
「うん、ごめんね・・・。」
少しだけ震えている佐藤先輩の指先が、私のピョンッに触れた。
そして、その左手が私の頬をソッ―――――――…と包む。
「それに、佐藤先輩の彼女になりたいとも思ったことはありませんでした・・・。
だって、佐藤先輩の彼女とか全然楽しそうじゃなかった・・・。
全然、幸せそうじゃなかった・・・。」
「そうだよね・・・。
でも、今は・・・?
今はどう思ってる・・・?」
佐藤先輩の親指が私の唇を撫でる。
「今は・・・、佐藤先輩の彼女になりたい・・・。」
私の唇に触れる佐藤先輩の親指に凄くドキドキする・・・。
凄く凄く、ドキドキする・・・。
「佐藤先輩にキスをして欲しいから・・・彼女になりたい・・・・っ」
「俺、彼女にお願いをされたら無理をしてでもキスする男だからね・・・。」
「はい・・・・・。
でも、昨日・・・、私にもキスしてましたけどね・・・。
私はお願いしませんでしたけど・・・。」
「それも何度もね・・・。」
「何度もというか、ずっと・・・?」
佐藤先輩の右手も私の頬を包み、私の頬は佐藤先輩の両手に包まれた。
「だってこんなに可愛い女の子、キスしたくなっちゃうって・・・。」
佐藤先輩の目からスッ―――………と最後の涙が流れ落ちた時、佐藤先輩がニコッと笑った。
「晶の”お兄ちゃん"はもう終わりにして良い?」
「はい・・・。」
「俺と付き合ってくれる・・・?」
「・・・・・・・・っ」
”はい"と答える前に、私の唇に佐藤先輩の唇が重なった。
その、瞬間・・・
「おい、そこの高校生。」
低くてめっちゃ無愛想な声の男の人が声を掛けてきて・・・
バッッッ――――――――…………と、佐藤先輩とその声の主に振り返ると・・・
私達の魔法使いが、いた。
「こんな所で同じ顔した2人が何してるんだよ。
そんなことをしてる暇があるならバスケするぞ。」
伝えられる時が来た。
もっともっと、もっと大きく泣いた佐藤先輩の両手をほんの少しだけ引く。
「顔、見せてください・・・。
佐藤先輩の顔がちゃんと見えないです・・・。
これだと佐藤先輩の格好良いお顔が見えないです・・・。」
「・・・・・・・それこそ、嘘だ・・・っ」
「本当ですよ、佐藤先輩のお顔は・・・」
「それもだけどっ、それだけじゃなくて・・・っっ!!!」
佐藤先輩が両手を動かしてくれたかと思ったら、その両手で顔を全て覆ってしまった。
「俺のことが好きだったってやつ・・・っっ!!
中学の頃から、男子として好きだったってやつ・・・っ!!!」
「え、そっちですか・・・?
そっちは特に信じてくださいよ・・・。」
「いや、無理だって・・・っっ!!
だって、いつから・・・!!?
俺の手が晶の胸に当たっちゃった時・・・!?
その時は顔真っ赤にしてたし・・・って、これは男バスのマネージャーになった後の話だっ!!」
「はい、その時です・・・。」
「え・・・?」
意味が分からなかったであろう佐藤先輩が両手を顔から離し、やっと私に格好良い顔を見せてくれた。
泣いていてもこんなに格好良い佐藤先輩の顔を・・・。
そんな佐藤先輩に私は泣きながら、でも大きく笑いながら言った。
「中学の体育館裏でした、佐藤先輩との”フェイントをする時の何でもない顔"の遊び。
変な顔や変なことを言い合って笑わないように我慢しみたりして、でも2人とも全然出来なくて爆笑し合って。
そんな時、私が何も考えずに言っちゃったんです。
”くすぐられるのは大丈夫だと思う!!私、くすぐられるの得意なの!!"って。
そしたら、佐藤先輩が・・・」
「「”俺が確認してみようか"?」」
また2人の言葉が重なり、今度は2人でクスッと笑った。
「あの時、結構普通に私の胸にも佐藤の手が当たってました。」
「マジで・・・?
ごめん、全然気付かなかった・・・。」
「あの時はペッタンコでしたから・・・。」
「うん、ペッタンコだなと思ったことは見てて何度かあった。」
「酷いです・・・・・。」
「ごめんごめん。」
「でも、そのペッタンコな胸に佐藤先輩の手が当たって凄くドキドキしちゃって・・・。
もう・・・すっっっごくドキドキしちゃって、あの時から佐藤先輩は私にとって特別な男子で、昨日も今日も会ったのに早く明日も会いたいと思う男子でした。」
「ごめん・・・全然気付かなかった・・・。
今まで、全然気付かなかったよ・・・。」
「私、フェイントの魔法も佐藤先輩から教えて貰ったので。」
「フェイントなんてしてないで、早く言ってくれれば良かったのに・・・。」
佐藤先輩がゆっくりと私の顔に向かって左手を伸ばしてくる。
「言えませんよ・・・。
だって、佐藤先輩は私のことを本当に”妹"として見てくれてた・・・。」
「うん、ごめんね・・・。」
少しだけ震えている佐藤先輩の指先が、私のピョンッに触れた。
そして、その左手が私の頬をソッ―――――――…と包む。
「それに、佐藤先輩の彼女になりたいとも思ったことはありませんでした・・・。
だって、佐藤先輩の彼女とか全然楽しそうじゃなかった・・・。
全然、幸せそうじゃなかった・・・。」
「そうだよね・・・。
でも、今は・・・?
今はどう思ってる・・・?」
佐藤先輩の親指が私の唇を撫でる。
「今は・・・、佐藤先輩の彼女になりたい・・・。」
私の唇に触れる佐藤先輩の親指に凄くドキドキする・・・。
凄く凄く、ドキドキする・・・。
「佐藤先輩にキスをして欲しいから・・・彼女になりたい・・・・っ」
「俺、彼女にお願いをされたら無理をしてでもキスする男だからね・・・。」
「はい・・・・・。
でも、昨日・・・、私にもキスしてましたけどね・・・。
私はお願いしませんでしたけど・・・。」
「それも何度もね・・・。」
「何度もというか、ずっと・・・?」
佐藤先輩の右手も私の頬を包み、私の頬は佐藤先輩の両手に包まれた。
「だってこんなに可愛い女の子、キスしたくなっちゃうって・・・。」
佐藤先輩の目からスッ―――………と最後の涙が流れ落ちた時、佐藤先輩がニコッと笑った。
「晶の”お兄ちゃん"はもう終わりにして良い?」
「はい・・・。」
「俺と付き合ってくれる・・・?」
「・・・・・・・・っ」
”はい"と答える前に、私の唇に佐藤先輩の唇が重なった。
その、瞬間・・・
「おい、そこの高校生。」
低くてめっちゃ無愛想な声の男の人が声を掛けてきて・・・
バッッッ――――――――…………と、佐藤先輩とその声の主に振り返ると・・・
私達の魔法使いが、いた。
「こんな所で同じ顔した2人が何してるんだよ。
そんなことをしてる暇があるならバスケするぞ。」