DEAR 2nd 〜Life〜
「うわ甘っ……何これ………。」
「えーっと、マリアが飲んでるのはイチゴみるく。
んで、あたしのはミルクティー♪
……もしかして、マリア甘いの嫌い?」
「………嫌い。」
「だよね~…。何かそんな感じする。
じゃあ何が好き?」
「……ビール。」
「あははは♪オヤジみたいだね、マリアって!」
「……うるさいな……。」
そっぽを向いてしまい、一瞬怒ったのかと思ったけれど……
「…………。」
嫌そうな顔をしながらも、苦手な甘いジュースをチビチビと飲んでくれている姿に
「───…ふふっ…」
「………何?」
「ううん、何にも♪」
「…………」
何だか可愛くて嬉しくて、ほのぼのしてしまった。
────…マリア。
あなたがあの時“仲間”だと言ってくれて、認めてくれて、本当に嬉しかった。
最初は怖くて怖くて近寄れなかったけれど、徐々にマリアが分かったよ。
人に自分を見せるのが苦手で
だからついみんなに無愛想に見られて、怖いイメージが付いてしまうんだよね。
でも……
本当はとっても優しくて可愛い人だよね。
────マリア。
あなたに出逢えて本当に良かった。
この時あなたに出逢えてなかったら、
きっとあたしは
この先待ち受けている
残酷な運命に
打ちのめされていたかもしれないから。