DEAR 2nd 〜Life〜
そう、元旦──…
つまり1月1日は朝岡さんの誕生日だった。
初めて聞いた時はすっごいおめでたい日だし、覚えやすいなーってインパクト強かったのに……。
悪気はないけどすっかり忘れていた自分が恥ずかしい。
……今日……か。
「───…うんっっ!!
あたしなら大丈夫だよ!」
「───本当っっ!?!?
わぁーいっ!!!!良かったぁ~!!♪」
「……えっと……、
それであたしはどうしたらいいの?」
「えぇっとね~♪
アヤヤは超~~~っっ可愛い服を着てきて欲しいんだっ!♪」
「………???」
────…かっ、可愛い服……?
「……どうして……?」
「パーティーだからだよ~ッッ♪
持ってる服で、いっっちばーんラブリーなヤツ着てきてねっっ!!!!!」
「………う、うん分かった……。」
「じゃあ準備とかあるから、そっちに8時くらいに迎えに行くから待っててねっ!!!!」
「うっ、うん!」
──────ピッ!
「…………。」
いっちゃんとの電話を終え、首を傾げて二階の自分の部屋へと戻る。
………か、
可愛い服……だと……?
─────パタン!
バサッバサッ───…
片付けて早々、次から次へとクローゼットから服を取り出す。
……可愛い服って………
シフォン?
フリル?
レース?
………………、
「───えぇぇ~…!!!!
迷うよ~!!!!どうしたらいいの~!?!?」
────バサバサバサッッ……!
ベッドに、フローリングに、机に、次々と服が投げられていき───…、
───…最後には、
片付けた意味がないくらい、部屋をさんざん散らかしている自分がいた。