DEAR 2nd 〜Life〜




そう、元旦──…




つまり1月1日は朝岡さんの誕生日だった。




初めて聞いた時はすっごいおめでたい日だし、覚えやすいなーってインパクト強かったのに……。




悪気はないけどすっかり忘れていた自分が恥ずかしい。





……今日……か。






「───…うんっっ!!

あたしなら大丈夫だよ!」





「───本当っっ!?!?

わぁーいっ!!!!良かったぁ~!!♪」






「……えっと……、

それであたしはどうしたらいいの?」





「えぇっとね~♪

アヤヤは超~~~っっ可愛い服を着てきて欲しいんだっ!♪」





「………???」






────…かっ、可愛い服……?






「……どうして……?」





「パーティーだからだよ~ッッ♪

持ってる服で、いっっちばーんラブリーなヤツ着てきてねっっ!!!!!」





「………う、うん分かった……。」






「じゃあ準備とかあるから、そっちに8時くらいに迎えに行くから待っててねっ!!!!」





「うっ、うん!」






──────ピッ!






「…………。」





いっちゃんとの電話を終え、首を傾げて二階の自分の部屋へと戻る。






………か、




可愛い服……だと……?






─────パタン!






バサッバサッ───…






片付けて早々、次から次へとクローゼットから服を取り出す。





……可愛い服って………





シフォン?




フリル?




レース?





………………、






「───えぇぇ~…!!!!

迷うよ~!!!!どうしたらいいの~!?!?」






────バサバサバサッッ……!





ベッドに、フローリングに、机に、次々と服が投げられていき───…、






───…最後には、

片付けた意味がないくらい、部屋をさんざん散らかしている自分がいた。



< 102 / 475 >

この作品をシェア

pagetop