DEAR 2nd 〜Life〜





────ふわり……。







「ん~…、これでいいかなぁ~……?」





最近買ったばかりの、

雪のように真っ白いワンピースに身を纏い、くるっと回ってみる。





動く度にヒラヒラ揺れる裾が可愛くて、自分ではお気に入りなんだけど……。





………………。






「…………いっか……。」






軽くメイクを済ませて時計を見れば、もう8時──……。






そろそろかなぁ……?






────…と、窓を見つめた瞬間───……







「────アヤヤ~~っっ!!!!♪♪」






外灯に照らされ、夜道に一台の車が止まっている。





黒のウィッシュの車──…。





その窓から、いっちゃんとゴローちゃん、マリアの三人が手を振っているのが見えた。






─────パタンっ!






急いで玄関から飛び出し、車のドアを開けて中に入ると






「────アヤヤ!



その服いいね!!!ナイスチョイスだよっ♪」





「──えっ、本当?

これね、すごく迷ったんだよ~…」





「いいんじゃない?

似合ってるよ。

あたしだったら絶対着ないけど。」





「当ったり前だろ!

マリアがこんな可愛いの着たら、世界が滅亡するよ!」





「────ほぉ……

それじゃまずお前を滅亡させてやろうか。」





いっちゃんとマリアがギャアギャア喧嘩をし出し、笑っていると






「───彩ちゃん、

ごめんね大晦日に誘ったりして。



家の人に何か言われなかった?」





運転席から、心配そうにゴローちゃんがあたしに声を掛けてくれる。






「ううん、全然大丈夫♪

あたしの家、こーゆーのうるさくないから♪」






「───そっか、ならよかった。」





ゴローちゃんは安心したのかフワリと微笑み、車を動かし始めた。





今日はゴローちゃんが運転するんだ……。






………ってことは……







「───朝岡さんは?」







あたしの問いに、横に座っているいっちゃんがニコッと笑う。








「───バイトだよ♪




今日はね、サプライズパーティーなのっ♪」






「────…えっ……!」






────…サプライズ…!?


< 103 / 475 >

この作品をシェア

pagetop