DEAR 2nd 〜Life〜
────ふわり……。
「ん~…、これでいいかなぁ~……?」
最近買ったばかりの、
雪のように真っ白いワンピースに身を纏い、くるっと回ってみる。
動く度にヒラヒラ揺れる裾が可愛くて、自分ではお気に入りなんだけど……。
………………。
「…………いっか……。」
軽くメイクを済ませて時計を見れば、もう8時──……。
そろそろかなぁ……?
────…と、窓を見つめた瞬間───……
「────アヤヤ~~っっ!!!!♪♪」
外灯に照らされ、夜道に一台の車が止まっている。
黒のウィッシュの車──…。
その窓から、いっちゃんとゴローちゃん、マリアの三人が手を振っているのが見えた。
─────パタンっ!
急いで玄関から飛び出し、車のドアを開けて中に入ると
「────アヤヤ!
その服いいね!!!ナイスチョイスだよっ♪」
「──えっ、本当?
これね、すごく迷ったんだよ~…」
「いいんじゃない?
似合ってるよ。
あたしだったら絶対着ないけど。」
「当ったり前だろ!
マリアがこんな可愛いの着たら、世界が滅亡するよ!」
「────ほぉ……
それじゃまずお前を滅亡させてやろうか。」
いっちゃんとマリアがギャアギャア喧嘩をし出し、笑っていると
「───彩ちゃん、
ごめんね大晦日に誘ったりして。
家の人に何か言われなかった?」
運転席から、心配そうにゴローちゃんがあたしに声を掛けてくれる。
「ううん、全然大丈夫♪
あたしの家、こーゆーのうるさくないから♪」
「───そっか、ならよかった。」
ゴローちゃんは安心したのかフワリと微笑み、車を動かし始めた。
今日はゴローちゃんが運転するんだ……。
………ってことは……
「───朝岡さんは?」
あたしの問いに、横に座っているいっちゃんがニコッと笑う。
「───バイトだよ♪
今日はね、サプライズパーティーなのっ♪」
「────…えっ……!」
────…サプライズ…!?