DEAR 2nd 〜Life〜













「─────…彩……?」








───…新幹線の乗り口。






あたしの声で振り向いたあなたを見た瞬間







「────…ぶ……んちゃん……」







────ボロボロッ…






とめどなく涙が溢れた。





止まることなく、次から次へと。








「────…~~~~っ…………!!!!!」









本当は





ずっと会いたかったのだろうか。






本当は





ずっと気持ちを封じ込めていたのだろうか。






本当は





ずっと───……









「……っ……ぶんちゃん…………っ───




ぶんちゃん────…っ」






───…あぁ……





涙が邪魔で、一年ぶりに見るあなたが見えない。





何が変わったか、あたしも教えてあげたいのに。






………でも、きっと変わっていなかった。






あなたの優しさは何も。





そのままだったね───……。









「発車致します──…」





遠くから聞こえた車掌の声に、ハッと我に返ったけれど








━━━━━━ガタン!






「─────……やっ…!」






目の前のドアが、容赦なく閉まり二人を遮断した。






────カタン………







「────待って!!!!!

ぶんちゃん!!!!!待って───……っ……!!!!!




待って……─────!!」






━━━━ガタンガタン…







「───いや……!嫌だ





お願い行かないで





行かないで






行かないで────!!」








「───お客様!」






動き出す新幹線を追い掛け、叫ぶかのように声を張り上げた。





だってせっかく会えたのに





やっと会えたのに───……







目の前のあなたが、どんどん離れていく。






また、距離が開いていく。






「───…ぶんちゃん…!」






走って追い付くにも、もう限界に近付いた頃








──────………








ぶんちゃんは寂しそうに窓から手を振って笑った。










“卒業おめでとう”









────そう呟いて。


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