DEAR 2nd 〜Life〜
────…カランッ…。
空になったグラスの中に残る氷と氷がぶつかる音。
「彩ちゃん飲むね~!」
もう何杯飲んだかな……?
でも、お酒が弱いあたしにしては、かなり飲んだ方だと思う──……。
「───でーっ♪マキとミユとエリカが思うには~…」
「…………」
男相手にかなり盛り上がってるマキ、ミユ、エリカ達……。
第三者のあたしから見ても、あれは何かいい雰囲気っぽくない?
いいなぁ楽しそー……
……ってか……。
これだけ盛り上がってるんだもん、もうあたし一人くらい抜けたって良さそうな雰囲気だよね。
────…もともと人数合わせなだけだし、気を遣う事ないかな……
………と思った時だった。
────グラッ……!
───わっ………
……ヤバい。
本気で酔ったっぽい……
目が回る────……
「…………っ、」
これは………
冗談抜きでヤバいかも……
「───マキ~…
ごめん、あたし飲み過ぎて気分悪くなっちゃったから、今日は先に帰るね……」
「───えっ!?!?
うわ、ホントじゃん!
大丈夫!?!?」
「……あは……だいじょぶだいじょぶ……。
盛り上がってるのにごめんね。
じゃ……また明日学校でね。」
「うん、気を付けてね!」
「ありがと……」
─────キィッ……
マキ達に力なく手を振り、そそくさと店を後にした。
────…ヒュウッ…
「……ふぅ……」
涼しい風が、お酒で火照った体にちょうど気持ちいい。
……何かそれにしても踏んだり蹴ったりな一日だったな……。
これじゃ自分から潰れに来たようなもんだよ……。
「……気持ち悪……」
これはお迎えお願いしといて良かったかも……。
────…ピッ……
PRRR───…
PRRR───…
PRRプツッ──…
『────…はいはい?
お呼びですか?』
「……うん……、ごめん……」
『───…待ってたよ。』
受話器から聞こえてきた優しい朝岡さんの声。
それだけで、心に温かい灯りが灯ったのを感じた。