DEAR 2nd 〜Life〜
『……彩、かなり飲んだ?』
そして、どうしてこうもあたしの様子を察知してくれるのが早いんだろう。
……何か無理してあの場にいた自分が恥ずかしい。
「……うん、かなり飲んで気持ち悪い……」
『───分かった。
すぐに車出して行くから。
駅までは歩ける?』
「……うん、何とか……」
『じゃあゆっくり駅まで向かっておいで。
無理やったらそこにいてくれてていいから。』
「……うん……ありがとう……」
────ヨロッ。
朝岡さんとの通話を何とか終え、グラつく視界の中、必死で駅へと向かう。
……あ~……
……ホントに無理するんじゃなかった……。
出来れば朝岡さんにこの泥酔ぶりは見られたくないけど……
……状況が状況だけに仕方ない……。
────フラッ。
また一歩先に進もうとすると
「────彩ちゃん。」
「─────……」
突然背後から呼び止められ、
「オレ、さっき飲み会で隣の席だった斗真だけど……
───覚えてる?」
「………………
あ………うん……」
確かさっきの───…
「───良かった、覚えててくれて。
かなり具合悪そうだけど大丈夫?」
「……え?あ、うん…。」
「───オレも彩ちゃんと一緒に飲み会抜けて来たんだ。
彩ちゃんこっち?
オレもこっちだから、良かったら駅まで送るよ。」
「───…えっ…」
「そんな足取りだと駅まで程遠いよ、彩ちゃん。
ほんとに大丈夫?」
────ニコッ。
あたしの驚きぶりをよそに、斗真くんは微笑んで前を歩き出した。
「…………」
びっくりした……
けど……。
行く方向も道も一緒で、
自分も進まないわけにはいかない……よね……。
それに……
駅で朝岡さんが待ってる───…。
前を歩く斗真くんから少し距離を置き、あたしもその後ろを再び歩き始めた。
────すると…
「───彩ちゃんってさ、好きな人いる?」
「……え?」
くるりと振り返った斗真くんは、唐突にそんなことを聞いてきた。